【10月14日 AFP】イラン北西部での同国治安部隊とクルド人武装勢力との衝突により、警官1人が死亡、兵士1人が重傷を負った。国営イラン学生通信(ISNA)が14日、伝えた。

 同通信によると、警官は12日、トルコの武装組織、クルド労働者党(PKK)と関連のある、クルド人独立国家を目指す武装勢力、PJAKによって殺害された。PJAKは犯行声明を出しているが、詳細は明らかにされていない。

 衝突は、イラク北部のクルド人自治区と国境を接し、クルド人が多数居住するコルデスターン(Kordestan)州で起きたと見られている。イラク側から少人数ずつ越境したとされるPJAK勢力は、イラン北部のケルマンシャー(Kermanshah)、コルデスターン、西アゼルバイジャン各州で攻撃を繰り返しているとされる。

 クルド人武装勢力の基地に何の行動も取ろうとしないイラク北部のクルド人自治政府にいら立ちを隠せないイラン政府は同地域のクルド人キャンプに砲撃を行っている。前週、PKKの攻撃により兵士15人が死亡したトルコも、イラク北部に越境してクルド人武装勢力を掃討することを検討している。 (c)AFP