【10月10日 AFP】7月中旬にアフガニスタン南部で拉致されたドイツ人技師1人とアフガニスタン人4人が10日、解放された。アフガニスタン政府が拘束していたイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)のメンバー5人の釈放と引き換えの解放となった。
 
 ドイツ人技師の健康状態について、ワルダク州Jaghato地区のMohammad Naeem知事は「良好だ」と確認した。

 拉致されていたドイツ人技師は、Rudolf Blechschmidtさん(62)。7月18日にワルダク州で拉致された7人のうちの1人で、拉致された後に体調を崩したもう1人のドイツ人は射殺体で発見された。またアフガニスタン人5人のうち1人はすでに逃走していた。

 知事によると、人質とタリバン・メンバーの交換は州都Maidan Wardakにある州情報局の施設で行われた。釈放されたタリバンのメンバーは「特に重要人物ではないタリバン司令官」だが、ドイツ人技師らの拘束に関与していたという。

 同じくタリバン側でドイツ人拘束事件に関与した人物のひとり、Mullah Baheer司令官はAFPの取材に対し、「任務は終わった。人質を部族の長老たちに引き渡し、彼らから5人のメンバーを受け取った」と語った。(c)AFP