【10月2日 AFP】イラク保健省、内務省および国防省は1日、共同で作成した国内の9月の月間死亡者数を発表し、少なくとも民間人840人が死亡したことが明らかとなった。この数値は8月の半数以下で、今年最少となった。

 8月の民間人の死亡者数は1771人で、米軍増派直後の2月と比較して、かなり高い数値となった。増派された2万8500人規模の米軍部隊は、イラクの宗派間抗争に歯止めをかけるため、バグダッドを中心とする地域に展開した。

 保健省、内務省および国防省によると、2月の民間人の死亡者数は1626人。その後、5月に最多の1951人を記録したが、6月には1241人に減少、7月には再び増加して1652人となった。

 イラク政府は現在、犠牲者数の公式発表を行っておらず、国連(United NationsUN)の人権監視団に対しても数値を提供していないため、監視団はこの発表を確認できていない。

 また9月のイラク駐留米軍兵の死亡者数も減少した。(c)AFP