【9月21日 AFP】米議会予算局(Congressional Budget OfficeCBO)は20日、イラク駐留経費が戦闘状態では年250億ドル(約2兆8700億円)、非戦闘状態でも最大で年100億ドル(約1兆1500億円)かかるとの試算をまとめた。

 政府が5月、将来的に在韓米軍型のイラク駐留を目指すと発表したことから、CBOは議会の委託を受けて長期的な駐留経費を試算した。

 その結果、駐留規模を5万5000人と仮定し、現在と同じ戦闘任務を続けた場合を想定すると、前金なしの費用は、一時払い金が40-80億ドル(約4600-9200億円)で、年間経費が約250億ドルとなった。

 同じ駐留規模で、ほとんど戦闘任務につかないと想定した場合でも、一時払いが80億ドルで年間経費が最大100億ドルとなった。

 議会超党派の諮問機関であるCBOから提出された今回の試算報告は、民主党のケント・コンラッド(Kent Conrad)上院予算委員長の委託による。

 コンラッド委員長は「国民はイラクでの誤った政策の費用をまかなうために大統領から数兆ドルの予算が提出されることになるのか知りたがっている。ブッシュ政権は、この戦争の経費をことあるごとに隠そうとしてきている」と述べた。(c)AFP