【9月18日 AFP】イラク政府は17日、首都バグダッドで16日に発生し8人が死亡した銃撃戦で、米民間軍事会社ブラックウオーター(Blackwater)が派遣した職員が関与していたことを受け、同社のイラク国内での事業許可取り消しを命じた。

 同社はイラク国内で活動する米民間人に個人警備のサービスを提供している。

 内務省作戦指揮官のAbdel Karim Khalaf准将はAFPに対し、「ジャワド・ボラニ(Jawad al-Bolani)内相はブラックウオーター社の業務許可取り消しを命じ、同社はイラク全土での活動を禁止された」と明らかにした。また、「銃撃戦の犯行グループの捜査を開始した」とも付け加えた。

 銃撃戦はバグダッドのAl-Yarmukh付近で発生。米外交官らが乗った車列が巻き込まれ、少なくとも8人が死亡、13人が負傷した。

 ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は銃撃戦に関して、同社から派遣され、車列を警護していた護衛が「犯罪的」対応をしたとして非難。一方、米大使館側は、反政府勢力から襲撃を受けたためと主張している。

 この件に関してブラックウオーター側からコメントは発表されていない。また、在イラク米大使館のMirembe Nantongo報道官は、ブラックウオーターの業務許可取り消しについては確認できていないと述べている。(c)AFP/Ammar Karim