【9月14日 AFP】アフガニスタン各地で、イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)と治安部隊の間での大規模な戦闘が相次ぎ、タリバン兵約70人が死亡した。またアフガニスタン兵1人とバングラデシュ人の支援活動家1人も死亡したと報告されている。関係当局が13日、伝えた。

 戦闘が最も激しかったのは南部ウルズガン(Uruzgan)州で、米軍主導の多国籍軍によると12日、アフガニスタンおよび多国籍軍部隊が襲撃を受けて戦闘が始まった。多国籍軍側は空からの支援を要請し、この戦闘でタリバン兵45人以上が死亡したという。

 南部カンダハル(Kandahar)州でも12日午後、巡回中のアフガニスタンおよび北大西洋条約機構(NATO)軍の部隊がタリバンから攻撃を受け、その後90分に及ぶ戦闘が行われた。同州の警察当局によると、この戦闘でタリバン兵13人が死亡、6人が負傷した。

 また、ザブール(Zabul)州では12日夕刻、タリバン兵がアフガニスタンおよびNATO軍部隊の車列を攻撃したことから戦闘が始まり、タリバン兵11人が死亡した。同州政府当局が発表した。

 さらにバダクシャン(Badakshan)州で12日、マイクロファイナンスのプロジェクト支援活動をしていたバングラデシュ人が、オートバイで移動中に身元不明の武装集団に射殺された。警察当局およびバングラデシュ人が所属していた団体が明らかにした。(c)AFP