【9月11日 AFP】約3000人の犠牲を出した2001年9月11日の米同時多発テロから6周年をむかえるなか、米国民の大多数が同テロを生涯最大の歴史的事件ととらえている事実が、10日に公表された世論調査から明らかになった。

 調査を行ったのは、米世論調査会社ゾグビー・インターナショナル(Zogby International)で、9月6日から9日までの4日間に938人を対象に電話調査を実施した。調査の誤差限界は3%ポイント。

 これによると、調査対象となった米国民の81%が、米同時多発テロを自身が人生で遭遇した最大の歴史的事件だと回答。同回答を地域別にみると、東海岸で90%とさらに高い数字となった一方、西海岸では75%とやや下回った。
 
 米同時多発テロを思い出す頻度については、回答者の61%が「週に1回以上」、16%が「毎日」と回答している。また、91%が「米国本土に対するテロ攻撃が再びあり得る」と考えていることも明らかになった。

 このほか、16%がニューヨークの世界貿易センタービル(World Trade Center)のテロ現場跡地を、犠牲者を追悼するために個人的に訪れたことがあると回答した。

 2001年9月11日の米同時多発テロでは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のハイジャックされた2機の旅客機が世界貿易センタービルに激突し、同ビルが崩壊。さらに、ハイジャックされた3機目の航空機がワシントンD.C.(Washington D.C.)郊外の国防総省(Pentagon)ビルに突入。4機目がペンシルベニア(Pennsylvania)州郊外で墜落した。(c)AFP