【9月7日 AFP】シリア政府は6日、同日未明にシリア領空を侵犯した複数のイスラエル軍戦闘機とシリア空軍が交戦したと発表した。イスラエル軍は一切のコメントを拒否しているが、シリアの閣僚は今回のイスラエルの「攻撃」に対して報復も検討中だと述べ、両国間の緊張が高まっている。

 シリア軍の報道官は国営シリア・アラブ通信(SANA)に対し「複数のイスラエル軍戦闘機が、地中海から北東部方面に領空侵犯した。シリア空軍はこれに対し反撃、領空外に退去させた。イスラエル軍機は弾薬を投下したが、被害は出ていない」と述べた。投下物の詳細は明らかにしなかった。

 イスラエル軍はシリア側の主張に対するコメントを拒否している。元イスラエル軍高官は、軍がコメントを拒否しているのは、イスラエルがシリアとの緊張状態を望んでいないことの表れだと指摘している。(c)AFP