【9月3日 AFP】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)に拘束されていた韓国人ボランティアグループの軽率な行動に対する非難が高まる中、韓国政府は3日、元人質19人に対し、救出費用の一部を返還するよう求めた。

 韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領の報道官は、大統領が内閣に対し、法令に基づいて求償権を行使するよう命令じたことを明らかにした。救出にかかった費用のうち、航空運賃、殺害された人質の遺体搬送費などを回収するという。

 元人質の1人、柳京植(Yu Kyeong-Sik)さんは2日にソウル(Seoul)に到着した際、「国と国民に多大な借りを作ってしまった」と語って繰り返し謝罪した。

 ボランティアグループは、外務省の警告を無視してアフガニスタンに渡航。一行は出国前、空港に掲示された同国渡航に関する警告文の前で写真撮影を行っていた。

 中央日報(JoongAng Ilbo)は「(元人質らは)政府の警告を無視し、政治的に不安定なイスラム国家で軽率に行動したことで、国に対して大きな負担を強いた」と報じている。(c)AFP