【8月31日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)近郊にある北大西洋条約機構(NATO)の軍用空港の外で31日、自動車爆弾による自爆攻撃があり、アフガニスタン軍兵士1人が死亡、国際治安支援部隊(ISAF)の兵士を含む数人が負傷した。

 目撃証言によると、爆弾を積んだ自動車は当初、ISAF所属のドイツ軍の軍用車両に頭から突っ込んだが、爆発しなかった。軍用車両が急いで現場を離れた直後に爆発が起き、付近にいたアフガニスタン軍兵士の一団が巻き込まれた。

 この爆発で20代の兵士1人が死亡し、兵士2人と民間人2人の計4人が負傷した。アフガニスタン軍の兵士らは、イタリアでの軍事訓練に出発するため、空港に集まったところだった。

 アフガニスタン内務省は、自爆車両は乗用車で、当初ISAFの車列を狙ったが爆破に失敗したとの見方を示した。ISAFも所属する兵士数人が爆発に巻き込まれたと発表したが、いずれも軽傷だとしている。負傷兵の国籍は不明。

 現場となった空港は市北東部のカブール国際空港の近くにあり、一帯は人通りが多い。

 犯行声明は出ていないが、イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)が過去に同様の自爆攻撃を繰り返している。(c)AFP