【8月24日 AFP】米軍の無人偵察機が23日夜、定期偵察飛行の最中に韓国、北朝鮮の軍事境界線の非武装地帯(Demilitarised ZoneDMZ)付近に墜落した。米軍報道官が24日、明らかにした。

 墜落したのは「シャドウ(Shadow)」と呼ばれる小型偵察機。非武装地帯から南に18キロ、米軍基地がある韓国の東豆川(トンドゥチョン、Dongducheon)に墜落した。現場は山岳地帯の農場で、人的被害はないという。

 同機は北朝鮮軍の活動を監視する目的で国境に沿って韓国領空を偵察飛行中で、北朝鮮領空への侵入はなかったという。

 米軍の声明によれば、墜落理由は離陸直後のエンジンの不具合によるものとみられる。声明では、米軍は朝鮮半島に限らず世界各国で同様の小型偵察機を使用し、戦術的訓練に役立てているとされている。

 北朝鮮はかねてから、米軍の偵察機による領空侵犯を非難している。(c)AFP