【8月22日 AFP】アフガニスタンでイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が1か月以上にわたり、韓国人のボランティア・グループ19人を拘束している事件で22日、タリバンは政府に拘束されている同組織戦闘員の解放を改めて要求、受け入れられない場合は人質を殺害すると表明した。人質殺害の期限は設定されていない。

 タリバンのZabihullah Mujahed広報官は、ガズニ(Ghazni)州南部の天候と食料不足で、人質の命は次第に危険な状態になりつつあり、大半は体調を崩していることを明らかにした。

 同報道官はAFPの取材に電話で答え、「タリバンの要求が受け入れられなければ、韓国人人質は死に向き合うだろう。われわれの意向は交渉による事件解決だが、米国政府が障害を作り出しているようだ」と語った。電話の発信地は不明で、発言の真偽は確認されていない。

 タリバン側と韓国政府との人質解放交渉は失敗に終わったものの、Mujahed報道官によると、両者は電話で接触を続けていると述べた。現地の韓国大使館高官も接触の継続を認めている。

 一方、タリバンはドイツ人技術者1人およびその同僚のアフガニスタン人4人と引き換えに、拘束されている10人のタリバン戦闘員の解放を要求している。ドイツ人技術者も体調を崩しているという。(c)AFP