【8月12日 AFP】アフガニスタンで韓国人21人がイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)に拘束されている事件で、タリバンのYousuf Ahmadi報道官は11日、AFPに対し、「善意のしるし」として人質2人を同日解放したと伝えた。

 同報道官は「タリバンの指導者らは、善意のしるしとして病気の女性2人を無条件で解放することを決定した」と語った。

 一方、在カブール(Kabul)韓国大使館とアフガニスタン政府の高官は、人質の解放を確認できていないという。

 Ahmadi報道官は、合意された引き渡し場所に女性2人が到着していないことについて、「移動上の問題」が原因だと述べている。

 人質解放の知らせが入る数時間前には、ガズニ(Ghazni)州内で行われたタリバン側代表者と韓国政府側代表者との初の対面交渉が終了していた。

 タリバンのZabihullah Mujahed第2報道官は、2人の解放は「交渉におけるわれわれの誠実さを示している。政府側も誠実な態度をとり、収監中のタリバンメンバーを解放することを期待する」と語った。(c)AFP