【8月6日 AFP】アフガニスタンで起きたイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)による韓国人拉致・殺害事件で5日、タリバンは韓国政府が、アフガニスタンと米国両大統領の会談に人質解放への解決策が見いだされることを期待するとした姿勢を見せたことを受け、さらなる人質の殺害を警告した。

 今回の新たな警告は、8月1日に最後の交渉期限が過ぎて以来初めて。アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領とジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は、5日と6日の2日間、米国メリーランド(Maryland)州のキャンプデービッド(Camp David)で会談する。

 これに先立ち韓国の政府関係者は、7月19日にアフガニスタン南部のガズニ(Ghazni)州で拉致された23人の韓国人のうち、残る21人の解放につながる解決策が見いだされることを期待すると語っていた。

 タリバンのYousuf Ahmadi報道官は、交渉に発展が見られないことに不快感を表明。AFPの取材に対し、「過去2日間、韓国政府およびアフガニスタン政府のどちらとも接触していない。従って人質の殺害は避けられない。交渉期限は設けていないのだから、いつ殺害しても問題はない」と語った。(c)AFP/Mohammad Yaqob