【8月4日 AFP】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)が23人の韓国人を拉致した事件でタリバン側は3日、医師団による人質への医療提供の申し出を拒否するなど、交渉が難航している。

 タリバン側は1日の最終期限が過ぎたあとも、韓国政府との直接協議に応じるため、すでに射殺した2人以外の人質は殺害していないとしている。

 タリバンの報道官は3日、姜声柱(カン・ソンジュ、Kang Sung-Zu)アフガニスタン駐韓国大使と電話会談を行った。同報道官によると、韓国政府は、タリバンメンバーの解放について、アフガニスタンおよび米国政府との協議を重ねているという。

 一方、韓国大統領の報道官は、「韓国政府は、人質の身柄と引き換えに拘束されているタリバンのメンバーを解放できる立場にない」と述べており、事態解決の保証はできないと明言している。

 韓国の聯合ニュース(Yonhap)は、韓国政府とタリバンによる直接協議の可能性を伝えたが、タリバン側は会談の場所について合意に達していないとこれを否定。タリバンの管理地域、他国、もしくは国連(UN)によって交渉担当者の安全が保証される場所であれば、すぐにでも協議に応じる構えだという。(c)AFP/Mohammad Yaqob