【7月31日 AFP】(一部更新)アフガニスタンで、イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)が韓国人のボランティアグループを拉致した事件で、タリバンのYousuf Ahmad報道官は30日遅く、韓国人の人質1人を殺害したと発表した。タリバン側が定めた、収監中のタリバンメンバーの釈放期限はすでに過ぎている。

 同報道官はAFPに対し、「われわれは何度か期限を設定したが、アフガニスタン政府はそれを無視してきた。最終的に今夜8時半(日本時間31日午前1時)、Sung Sinという名前の韓国人をAK-47自動小銃で射殺した」と語った。遺体は、韓国人23人が19日に拉致された現場、アフガニスタン南部ガズニ(Ghazni)州のカラバグ(Qarabagh)地区に遺棄したという。

 タリバン側の発表について、現時点で確認は取られていない。在アフガニスタン韓国大使館は、報道機関へのコメントを差し控えている。

 一方、衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)は30日、拉致から初めて韓国人グループの映像を発表した。映像は1分間に満たないもので、スカーフで頭を覆った複数のアジア人とみられる女性が衰弱した様子で映っていた。アルジャジーラは映像について、同日にアフガニスタン国外で受け取ったとしている。(c)AFP