【7月24日 AFP】アフガニスタン軍と米軍主導の多国籍軍は23日、ヘルマンド(Helmand)州での2日間にわたる激しい戦闘で、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の戦闘員60人以上を殺害した。関係当局が明らかにした。

 タリバンは前週、南部地域で韓国人23人とドイツ人2人を拉致し、人質全員の殺害を予告するなど、新たな攻勢を見せている。

 連合軍の発表によると、戦闘は、ヘルマンド州のShaban村近郊で、タリバンが連合軍への自爆攻撃および銃撃を仕掛けたことがきっかけで発生した。連合軍は自爆攻撃を行おうとした車両を破壊し、タリバンの拠点への空爆も行った。

 この戦闘で民間人の犠牲者は出ていないが、多国籍軍側はタリバンが「故意に」民家に潜んで攻撃を行ったとして非難している。連合軍側には死者は出ていないという。

 一方、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)は同日、各地での戦闘で兵士6人が死亡したと発表した。東部では道路脇に仕掛けられた爆弾により4人が死亡、1人が負傷したほか、南部などでも2人が死亡したという。なお、死亡した兵士の国籍は不明という。(c)AFP