【7月23日 AFP】インド独立の父、故マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)の孫で、最近出版された伝記の著者でもあるラジモハン・ガンジー(Rajmohan Gandhi)元上院議員は22日、英国BBCのインタビューで、もし祖父ガンジーが今でも生きていたら、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者に「立ち向かったはず」と話した。

 ロンドン(London)で開催中のイベント「インディア・ナウ(India Now)」に出席するため訪英中のラジモハン元議員は、ガンジーが存命なら、たとえば集団断食といった大規模な抗議運動などを計画し、イスラム教がテロと関連付けられてしまっている現状に対して、多くのの普通のイスラム教徒が抱いている嘆きの大きさを世界に示してみせただろう、と指摘。

「インドのイスラム教徒と、それ以外の人々との問題を、祖父はとても重要視していた。そして、ヒンズー教徒から必要以上にイスラム寄りだと非難され、暗殺されてしまった」
「イスラム教と暴力やテロリズムに関連性があるという発想には、祖父は決して同意せず、完全否定するに違いない」などと述べた。

 また、テロリズムを遺憾に思っている全世界のイスラム教徒に対し、「断食を通じて暴力とイスラム教が無関係だとの意思表示をするよう勧めたかもしれない」とも語った。

 マハトマ・ガンジーは、インドが英国から独立した翌1948年、急進派ヒンズー教徒に暗殺されている。(c)AFP