【7月9日 AFP】英国の警察当局は、6月末に発生した連続テロ・同未遂事件に関与したとして拘束した容疑者5人の尋問を開始した。またインド南部バンガロール(Bangalore)の警察当局は、同市内の2人の容疑者宅を捜索し、「過激な内容」を含む資料を押収したと発表した。

 バンガロール警察は容疑者宅の家宅捜査を8日に実施。同署長は「兄弟であるカフィール・アハメド(Kafeel Ahmed)およびサビール・アハメド(Sabeel Ahmed)両容疑者の家で発見された資料には、各国のイスラム武装闘争の資料が含まれていると思われる」と述べた。押収した資料は少なくともCD2枚分で、チェチェン(Chechnya)紛争やイラクでの戦闘に関する内容が含まれるという。

 同兄弟はロンドンでの車両爆弾テロ未遂事件およびグラスゴー(Glasgow)空港への車両突入事件で逮捕されたインド人容疑者3人のうちの2人。

 同事件に関連して逮捕されたのは計8人で、うちこれまでに起訴されたのは、爆破計画の共謀で起訴されたイラク人医師ビラル・アブドゥラ(Bilal Abdulla)容疑者(27)のみ。

 ヨルダンの首都アンマン(Amman)では、ヨルダン人のMohammed Jamil Abdelkader Asha容疑者の弁護団が発表された。

 オーストラリアでも出国しようとしてブリスベン(Brisbane)空港で拘束された容疑者の1人が尋問を受けている。

 グラスゴーの空港突入事件の実行者でインド人医師のカフィール・アハメド(Kafeel Ahmed)容疑者(27)は危篤状態で、武装警官の警備下にあるスコットランドの病院に収容されている。

 治安判事は7日、ロンドン市警に5人の容疑者に対する1週間の勾留延長を認めた。英国では警察が容疑者を拘束できる期間の上限は28日間で、その後は起訴するか釈放しなければならない。

 アラン・ウェスト(Alan West)英治安担当閣外相は前日8日、英紙によるインタビューで、イスラム原理主義の脅威が消えるまでには15年はかかると述べた。(c)AFP