【7月8日 AFP】イスラム急進派の神学生がイスラマバード(Islamabad)の赤いモスク(Red Mosque)に立てこもりを続けている事件は6日目を迎えた8日、人質解放作戦を実施したパキスタン軍に対し神学生らが銃で応戦し、作戦を指揮していた将校が死亡した。両者の衝突は続いており、神学生らが降伏の勧告に応じる姿勢は見せていない。

 神学生らに銃撃され死亡したHaroon Islam大佐は、赤いモスク内で人間の盾にされているとみられる女性と子どもらを解放する作戦を指揮していた。Waheed Arshad軍報道官がAFPに明らかにしたところによると、このほか軍士官1人が負傷したという。

 学生らを率いているのは、同モスク副指導者のアブドル・ラシッド・ガジ(Abdul Rashid Ghazi)師とされる。

 ムハンマド・アリ・ドゥラニ(Mohammad Ali Durrani)情報相はAFPに対し、「ガジ師と彼に従う学生たちにより軍高官が殺害された。作戦は今後も続けられる。ガジ師は投降せざるを得ないだろう」と語った。(c)AFP/Mazhar Abbas