【7月6日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の右腕とされるアイマン・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)容疑者が4日、新たなビデオ声明を発表した。ザワヒリ容疑者はビデオ声明の中で、イスラム戦士に対し、世界中の敵対勢力への攻撃と、エジプトとサウジアラビアにおける政権交代を呼びかけた。

 95分間のビデオ声明の中で、ザワヒリ容疑者は、「腐敗した体制と腐敗した者に対する戦いは、2段階から成る。短期的には、十字軍とユダヤ人の利益を狙わなければいけない」と語った。

 さらに「(イスラム)国家を攻撃した者たちは、代償を払わなければならない。その場所は我々の国や西洋諸国、さらにイラク、アフガニスタン、パレスチナ、ソマリアなどだが、とりわけ攻撃が可能な場所で敵対勢力を攻撃する」とも語った。

 このビデオでは、ロンドンとグラスゴー(Glasgow)で発生したテロ未遂事件や、スペイン人観光客を含む9人が死亡したイエメンの車両爆弾爆発事件に関しての言及はなかった。

 このビデオは、ザワヒリ容疑者が今年になって発表した8本目のビデオになるが、米国が独立記念日の祝賀ムードのなか、アルカイダのメディア担当機関アルサハブ(Al-Sahab)によって公開された。(c)AFP/Habib Trabelsi