【7月6日 AFP】空軍の支援を受けたイスラエル軍の地上部隊が5日、ガザ地区(Gaza Strip)に進攻しイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)系の武装組織と激しく交戦、武装組織の戦闘員11人が死亡した。

 イスラエル軍の戦車はガザ地区中心部のMaghazi難民キャンプ周辺まで進攻し、パレスチナの武装グループと激しく交戦、その際イスラエル軍は同難民キャンプ周辺を2回空爆し、ハマス系武装組織の戦闘員5人が死亡した。医療関係者らが伝えた。

 また、この戦闘ではハマス軍事部門イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades)の指導者の一人も死亡した。さらに、医療関係者によると5人の重傷者を含む26人のパレスチナ人の負傷者が確認されているという。

 イスラエル軍は、ガザ地区中心部で「テロ組織の主要施設に対して軍事行動を実施している」と攻撃を認めた。イスラエル軍の広報担当によると、「地上戦と空爆で合わせて約10人の戦闘員が死亡したことを確認した。また、イスラエル軍側は2人の兵士が携行式ロケット弾(RPG)で負傷した」と語った。

 目撃者によると、イスラエル軍はガザ地区北部のベイト・ハヌン(Beit Hanun)郊外でも作戦を展開している。

 イスラエルは、ヨルダン川西岸(West Bank)に非常事態内閣をおき、欧米の強い支持を受けるパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長を支持するとしながらも、武装勢力には攻撃を継続するとしている。(c)AFP/Adel Zaanoun