【7月4日 AFP】イスラマバード(Islamabad)で3日、パキスタンの治安部隊と急進派の神学生たちとの間で起きた衝突で少なくとも12人が死亡し、140人以上が負傷した。この衝突は、イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)寄りの思想を持つ学生らとの長い緊張状態の末に起こったもの。

 タリバンに近い思想に基づく急進派のモスク「Lal Mosque(通称Red Mosque、赤いモスク)」の聖職者らは、神学生4人を含む12人が死亡する衝突を受け、「殉教者の血」に報復するために自爆テロを行うと脅迫する。

 銃撃戦は、パキスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領率いる政府に対し、モスクが急速に対決姿勢を強めてきた数か月におよんだ緊張状態の末の出来事で、最近では、神学生らは売春宿を経営しているとして7人の中国人を誘拐していた。(c)AFP