【7月1日 AFP】イスラエル軍は30日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が、制圧したガザ地区での平和維持軍の活動を一切拒否すると宣言する中、ガザ(Gaza)地区南部に2回の空爆を行い、民間人2人を含むパレスチナ人7人が死亡した。

 治安当局によると、1回目の空爆は、イスラエル軍の戦闘機がガザ市南方25キロのハンユニス(Khan Yunis)中心部を走行中の自動車に向けミサイル2発を発射、イスラム聖戦(Islamic Jihad)の戦闘員3人が死亡、居合わせた4人が負傷した。

 2回目の空爆は、ガザ地区(Gaza Strip)中心部のMaghazi難民キャンプに向けて行われ、Salah Qufaさん(46)、その息子Iyadさん(23)と40歳の一般市民が死亡し、2人が負傷した。医療関係者によると、負傷者のうち1人は数時間後に死亡したが、身元は分かっていない。

 死亡したSalah Qufaさんはファタハ系武装組織、アルアクサ殉教者旅団(al-Aqsa Martyrs Brigades)のメンバーであることが判明している。

 イスラエル軍の広報担当者は「ハンユニスへの空爆は、これまで複数の攻撃に関与し、イスラエル国内で自爆攻撃を計画していたイスラム聖戦の戦闘員を標的にしたものだった」と述べ、2回の空爆を行ったことを認めた。

 イスラエル軍によると、2回目の空爆の後、ガザ地区のパレスチナ人戦闘員がイスラエル南部に向かって2発のロケット弾を発射、スデロト(Sderot)の中心部を爆撃し、1人が軽傷を負った。イスラエル軍によれば、過去24時間にガザ地区から計6発のロケット弾が発射された。(c)AFP/Sakher Abu El Oun