タイ南部で仏教徒2人射殺、交渉は進展せず
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【6月23日 AFP】イスラム教徒が多数居住するタイ南部のマレーシア国境付近で23日、仏教徒2人が射殺されたと警察当局が発表した。
犠牲者の1人は46歳の男性で、南部ナラティワット(Narathiwat)県のゴム園で射殺された後、遺体の身元が分からないほどに焼かれていた。もう1人は38歳の男性で、同県に隣接するパタニ(Pattani)県で走行中の車からの銃撃されて死亡した。
警察当局によると、22日夜には同じく南部のソンクラー県(Songkhla)で5つの学校が火災により焼失している。
この1週間、10代の若者3人が首をはねられたり銃で撃たれて死亡するなどの陰惨な事件が多発し、スラユット・チュラノン(Surayud Chulanont)暫定首相も23日、武装勢力との交渉がほとんど前進していないことを認めた。
暫定首相は記者団に対し、「対話をする意思はあるが、相手が連絡してこない。連絡をとろうとしてるが、返答がない」としながらも、「将来の交渉に向けた枠組みづくりのための話し合いをしたい」と語った。
タイの治安当局者は18日の段階で、中東のカタールにいるとみられる分離・独立主義派の指導者との話し合いが進展していると発表していた。
タイ南部では、分離・独立を掲げる過激派による襲撃事件が発生するようになった2004年1月以来、2300人以上が死亡、数千人が負傷している。(c)AFP
犠牲者の1人は46歳の男性で、南部ナラティワット(Narathiwat)県のゴム園で射殺された後、遺体の身元が分からないほどに焼かれていた。もう1人は38歳の男性で、同県に隣接するパタニ(Pattani)県で走行中の車からの銃撃されて死亡した。
警察当局によると、22日夜には同じく南部のソンクラー県(Songkhla)で5つの学校が火災により焼失している。
この1週間、10代の若者3人が首をはねられたり銃で撃たれて死亡するなどの陰惨な事件が多発し、スラユット・チュラノン(Surayud Chulanont)暫定首相も23日、武装勢力との交渉がほとんど前進していないことを認めた。
暫定首相は記者団に対し、「対話をする意思はあるが、相手が連絡してこない。連絡をとろうとしてるが、返答がない」としながらも、「将来の交渉に向けた枠組みづくりのための話し合いをしたい」と語った。
タイの治安当局者は18日の段階で、中東のカタールにいるとみられる分離・独立主義派の指導者との話し合いが進展していると発表していた。
タイ南部では、分離・独立を掲げる過激派による襲撃事件が発生するようになった2004年1月以来、2300人以上が死亡、数千人が負傷している。(c)AFP