【6月15日 AFP】14日、シーア派(Shiite)モスクへの攻撃に対する報復と見られる攻撃で、2か所のスンニ派(Sunni)モスクが爆破された。事態の収拾が望まれている中、新たな激しい宗派間抗争が発生するのではとの懸念が浮上している。

 ヒッラ(Hilla)警察のKamal al-Ameri氏がAFPに語ったところによると、爆破されたのはバグダッド南部のIskandiriyahにあるAl-Mustafaモスクと、同じく南部のMahawilにあるAl-Bashirモスク。

 また同日、爆破された2か所のスンニ派モスクのほかに4つのスンニ派モスクが攻撃を受けた。バグダッドとサマラ(Samarra)では即座に外出禁止令が発令された。

 サマラでは13日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と見られる武装勢力が、シーア派のアスカリ(Al-Askari)聖廟(せいびょう)の尖塔(せんとう)2基を爆破している。アスカリ聖廟は2006年にも同じくアルカイダと見られる組織から攻撃を受け、スンニ派とシーア派間の抗争につながり、数万人の命が奪われている。(c)AFP/Jay Deshmukh