【6月14日 AFP】イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は13日、敵対するパレスチナ解放機構(Palestine Liberation OrganisationPLO)主流派のファタハ(Fatah)のガザ地区(Gaza Strip)追放を狙った攻勢を展開。両者の派閥抗争が激化する中で、全面的なパレスチナ内戦に発展する恐れもある。

 親ファタハの治安部隊によると、ガザ地区南部ハンユニス(Khan Yunis)の同部隊拠点は地下のトンネルで爆弾が爆発し「完全に破壊された」という。医療当局によると、この爆発で少なくとも3人が死亡、うち1人は一般市民。

 また、ガザ市(Gaza City)西部にあるファタハの別の拠点では、迫撃砲とロケット弾による攻撃が続いており、中に立てこもっているファタハの戦闘員が応戦。

 両派閥の武力衝突によりこの3日間で70人以上が死亡、その大半は戦闘員となっており、思想の異なる両派は、政権掌握をめぐって激しい抗争を続けている。(c)AFP/Sakher Abu El Oun