【6月11日 AFP】ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で11日、自爆攻撃と思われる爆発が発生し、犯人が死亡、数十人が負傷した。現場には犯人の所持品とみられるイスラム教の聖書コーランの破片が散乱していた。

 爆発はナイロビのメイン・ストリート、モイ・アベニューにある人気レストラン、「シティー・ゲート」の前で起こった。地元のGabriel Omondi巡査はAFPの取材に対し、「爆発後に遺体が飛び散っていた」と語った。

 ケニア赤十字のMoses Muchoki氏は、「1人が死亡したことを確認した。自爆テロ犯だったと疑われている」と述べた。

 AFPの特派員は現場で、コーランの破片が散乱しているのを目撃した。

 警察幹部のひとりは、「爆発には自爆テロに特徴的な点がみられるが、現在捜査中だ。死亡した人物が自爆犯だったと考えている」と述べた。治安警官が現場を封鎖し、 警察の対テロリズム部隊が現場検証を行っている。現場には見物人数千人が殺到し、交通が混雑する中で救急隊員や救急車が必死に活動を続けている。

ケニヤッタ国立病院では、負傷者数十人を受け入れたという。「少なくとも31人が搬送されてきた。負傷の度合いはさまざまだ。うち6人は緊急手術が必要だった」と同病院のHerman Wabomba広報担当が発表した。

 警察署長のフセイン・アリ(Hussein Ali)少将も、現場での記者会見で、1人が死亡、6人の重傷を確認したと述べたが、 「爆発が起こったのは確かだが、捜査中なので現時点ではそれ以上のことはあまり言えない」と、自爆攻撃だったかどうかについては明言を避けた。(c)AFP/Bogonko Bosire and Beatrice Debut