【6月4日 AFP】北部Nur地区のカトリック教会の外で3日、カルデア派の司祭ら4人が射殺された。北部モスル(Mosul)の警察署長、Mohammed al-Wagaa氏がAFPに語った。

 同署長は「殺害された4人は、3日の午後7時30分にミサを終え、司祭の車に乗り教会を後にした。100メートルほど走ったところで、1台の車両が進路に立ちふさがり、武装した4人の男たちが降りてきて4人を殺害した」と語った。

 カトリック系通信社のAsianewsによると、殺害されたのはRagheed Ganni司祭(31)。

 5月には、イラクでは少数派であるキリスト教の指導者らが同国政府に対し、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に影響を受けたイスラム教急進派組織による攻撃から、同教団を守って欲しいと訴えていた。

 国内のキリスト教指導者らは共同声明を出し、バグダッドに残っているキリスト教徒たちは迫害を受けていると述べた。また、その迫害のほとんどが「イラク・イスラム国家(Islamic State of Iraq)」によってもたらされているとしている。同組織は、アルカイダの第一線部隊として行動するイスラム教反政府組織の1つである。(c)AFP/Mujahed Mohammed