【5月25日 AFP】(一部更新) 北朝鮮が25日、短距離ミサイル数発を日本海へ向けて発射した。日本の複数のメディアが報じた。

 共同通信が引用した情報筋によると、発射されたのは25日早朝で、複数のミサイルだったという。NHKでは、日本の領土に危険はないと報じている。

 北朝鮮は昨年7月に複数回の弾道ミサイル発射実験と、10月には地下核実験を行い、国際社会の痛烈な批判を浴びた。

 昨年7月5日の実験では、短距離および中距離ミサイル6発、さらに長距離ミサイル「テポドン2(Taepodong-2)」1発を発射した。ミサイルは危害を与えることなく、すべて日本海の海中に墜落した。

 また同10月には北朝鮮は初の核実験を実施。国連(UN)の制裁決議を含む厳しい国際批判を浴びた。

 北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議が復活され、数か月の協議の後、北朝鮮と協議参加国は今年2月、エネルギー資源と引き換えに核施設停止・封鎖を受諾する画期的な合意に至った。

 しかし、マカオの銀行口座に凍結されていた北朝鮮関連資金の凍結解除と移管が進まず、北朝鮮側が4月に設定された初期段階措置の最初の実施期限を満たさなかったため、非核化プロセスは暗礁に乗り上げている。
 
 日本政府は、日本が北朝鮮の標的となる可能性が最も高いとみなしており、今年3月に首都圏に初のミサイル防衛システムを配備した。(c)AFP

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