【5月25日 AFP】パレスチナ難民キャンプ内に立てこもっているイスラム教スンニ派武装グループ「ファタハ・イスラム(Fatah al-Islam)」の戦闘員と、それを包囲している政府軍は24日夜、停戦を破棄して戦闘を再開した。国内テレビ局が伝えた。

 テレビの報道では、爆発音に続きキャンプ内に撃ち込まれる迫撃砲が映し出された。

 同日の日中、政府がファタハ・イスラムを制圧すると宣言したことから緊張が高まり、政府軍は同組織が停戦を破棄するなら応戦すると警告していた。

 政府軍は声明で「ファタハ・イスラムがわれわれに対する戦闘を再開し、パレスチナ人一般市民を人間の盾として利用し続けるなら、これから行われる可能性のあるすべてのことに対し同組織に責任を負わせる」と表明。

 20日に勃発した政府軍とファタハ・イスラムの武力衝突では、少なくとも69人が死亡し、多数が負傷している。ファタハ・イスラムが22日に一方的に停戦を宣言したが、わずか2日で破棄される形となった。(c)AFP