【ワシントンD.C./米国 21日 AFP】バグダッドで前週末、子ども2人を乗せた自動車が検問所を通過直後に爆発した。自動車には爆弾が仕掛けられており、反政府武装勢力による「子どもを使った」一種の自爆攻撃と見られている。米軍当局者が20日、明らかにした。

 米軍のMichael Barbero中将によると、自動車には後部座席に子どもが乗っていたことから、安心した兵士たちは検問所の通行を許可した。車はその後検問所付近に駐車、乗っていた大人だけが車を降り、子どもを乗せたまま爆弾が爆発したもよう。事件の日にちや詳細については不明という。

 「自爆攻撃に子どもを利用するといったケースは今回が初めてだ。新しい戦術と言ってもよい」と同中将は述べた。さらに「敵の残忍性は相変わらずだ。罪のないイラクの人々を虐殺することに執着している」と憤りをあらわにした。

 写真は、宗派抗争の犠牲者の遺族が開いた抗議集会に連れられた、AK-47を握った少年。(c)AFP/WISAM SAMI