【カブール/アフガニスタン 17日 AFP】アフガニスタンの情報機関が16日、隣国パキスタンからの入国を試みたイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の広報責任者の身柄を拘束したと発表した。

 拘束されたのは、タリバンのMohammad Hanif氏。情報機関のSayed Ansari氏がAFPに語ったところでは、同機関はHanif氏の越境情報を事前に入手し、両国国境のトルカム(Torkham)出入国地点で身柄を拘束。身元も確認済みという。

 Hanif氏はタリバンを代表し、アフガニスタン東部におけるタリバンの活動状況について、国内外のメディアに対し非公開の場所から情報を発信していた。アフガニスタン南部の活動情報を担当するYousuf Ahmadi氏とならび、タリバンにおける最高位の広報責任者だった。2人はタリバンの元最高広報責任者、Abdul Latif Hakimi氏が2005年10月にパキスタン領内で拘束された後、後任を務めていた。

 情報機関は併せて、東部の都市ジャララバード(Jalalabad)で、別のタリバン広報担当者Abdul Haqiq氏の身柄もおさえたことを明らかにしている。Haqiq氏は、「ドクターMohammad Hanif」のコードネームで活動中だったという。

 写真は、パキスタン側のトルカム出入国地点で警備にあたる兵士(2006年3月15日撮影)。(c)AFP/Tariq MAHMOOD