【2月10日 AFP】米経済誌「フォーブス(Forbes)」は9日、2010年バンクーバー冬季五輪に出場する選手の2009年の長者番付を発表し、女子フィギュアスケートの金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)と、男子スノーボードのショーン・ホワイト(Shaun White、米国)が、ともに約800万ドル(約7億1800万円)で1位となった。

 世界王者であるというだけでなく、高い市場性を持つ金妍児は、コマーシャル出演の副収入で高給取りとなった。競技での賞金による収入は約15万ドル(約1350万円)だったものの、現代自動車(ヒュンダイ、Hyundai Motor)、国民銀行(Kookmin Bank)、ナイキ(Nike)、プロクター・アンド・ギャンブル(Procter and Gamble:P&G)などのスポンサーから収入を得ている。

 サムスン電子(Samsung Electronics)が2009年5月に発売した金妍児モデルの携帯電話は、約7か月間で100万台の売り上げを記録し、同社の売り上げ記録を破っている。

 2009ウィンターXゲーム(Winter X Games XIII)で金メダルを獲得したホワイトの競技獲得賞金は4万ドル(約360万円)だが、金妍児と同様に、バートン(Burton)やレッドブル(Red Bull)、ターゲット(Target)、AT&Tなどから莫大なスポンサー料を手にしている。

 レッドブルは、ヘリコプターによる往復が必要なほど遠いコロラド(Colorado)にホワイト専用のハーフパイプ用コースを約50万ドル(約4500万円)を投じて設営し、ホワイトはここで新たな技を考案している。

 そのほかの選手では、3位に約300万ドル(約2億7000万円)を稼いだアルペンスキーのリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)、4位に約200万ドル(約1億8000万円)で同じくアルペンスキーのテッド・リゲティ(Ted Ligety、米国)、5位には150万ドル(約1億3500万円)でスピードスケート・ショートトラックのアポロ・アントン・オーノ(Apolo Anton Ohno、米国)が続いている。(c)AFP