【2月9日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪日本代表選手団の橋本聖子(Seiko Hashimoto)団長は、8日、同五輪で過去最高数のメダル獲得を目標としていることを明かした。

 トリノ五輪ではメダル1個に終わった日本選手団を率いる橋本団長は「選手は、一番高いところを目標に4年間頑張ってきた。(メダルの)個数は決められない。過去最高の長野五輪に匹敵する数字(10個)を目指すのは当然」と語っている。

 日本は1998年の長野大会では金メダル5個を含む計10個のメダルを獲得しているが、2002年のソルトレーク大会では銀メダルと銅メダルを1個ずつ、2006年のトリノ大会ではフィギュアスケートでアジア人選手として初めて金メダルを獲得した荒川静香(Shizuka Arakawa)の1個だけだった。

 4度目の五輪出場で初のメダル獲得を狙う上村愛子(Aiko Uemura)は、開会式翌日の13日にフリースタイルスキー女子モーグルに出場する。橋本団長は「(上村が)最高の五輪だったと思ってもらえることが大事。それが選手団の勢いにつながる」と期待を寄せている。

 今大会で日本は、フィギュアスケート、ノルディック複合団体でのメダル獲得に期待がかかる。

 フィギュアスケート女子シングルでは、現女王の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)に挑む2人の元世界女王、浅田真央(Mao Asada)と安藤美姫(Miki Ando)に期待が寄せられている。

 また、男子シングルには2007年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2007)で2位に入った高橋大輔(Daisuke Takahashi)、09-10シーズンのGPシリーズ・ファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2009-10)で優勝したエヴァン・ライサチェク(Evan Lysacek、米国)に次いで2位に入った織田信成(Nobunari Oda)らが出場する。

 ノルディック複合団体は2009年、世界選手権(Nordic World Ski Championships 2009)で14年ぶりに優勝を果たしている。

 トリノ大会で獲得メダルなしに終わったスピードスケートに出場する長島圭一郎(Keiichiro Nagashima)は、今大会で日本チームの復権を願っている。(c)AFP