【11月5日 AFP】2週間前に主要スポンサーが経営破たんし、突然の財政難に陥った米スピードスケートの競技団体を支援しようと、米風刺報道番組「コルバート・レポート(The Colbert Report)」司会者のスティーブン・コルバート(Stephen Colbert)さんが新たな募金キャンペーンを開始した。

 2010年バンクーバー冬季五輪の開幕が3か月後に迫る中、米スピードスケートの競技団体「US Speedskating」は、資金を集めるためテレビ番組「コルバート・レポート」とタッグを組むという異例の発表を行った。

 US SpeedskatingのBrad Goskowicz会長は「スポンサー企業が破たんしてしまった今、『コルバート・ネーション』(と呼ばれる番組のファンら)は、冬季五輪に向けた準備に最高の基盤を提供してくれる」と述べ、コルバートさんは「表彰台に上る38インチ(約97センチ)の太ももが、間違いなく米国人のものであるようにしなければならない」と訴えた。

 US Speedskatingの主要な後援企業だったオランダのDSB銀行が10月19日に経営破たんし、同協会は突然の資金難に陥っていた。これまでに米国のスピードスケート陣は冬季五輪で75個のメダルを獲得しており、米国が参加した冬季五輪種目の中で最も多い。

 この番組は今年6月、駐留米兵を前にイラクで番組を収録したこともある。(c)AFP