【8月7日 AFP】血液ドーピングにより2年間の出場停止処分を受け、6大会連続の五輪出場が絶望的となっていた女子スピードスケード選手のクラウディア・ペヒシュタイン(Claudia Pechstein、ドイツ)が6日、薬物検査を行った研究機関のミスを非難した。

 五輪で5度、世界選手権で6度金メダルを獲得している37歳のペヒシュタインは、弁護士と代理人と共にベルリン(Berlin)で記者会見を行い、国際スケート連盟(International Skating UnionISU)の検査結果に強く異議を唱えた。

 ISUが使用した20の検査中8つの検査結果で取り違えがあったと主張するペヒシュタインは、サンプルのバーコードが提出したバーコードと異なっていたことを明らかにしている。
 
 また、4月15日に採取されたサンプルに関し、2つの異なる研究機関が異なったレベルの網状赤血球(未成熟赤血球)を発見したことを明らかにしたペヒシュタインは「網状赤血球はまだドーピングの証明に使用されるべきではない。この領域の知識は十分に高度化していない」と語っている。

 なお、身の潔白を証明するためにペヒシュタインは、ドイツ反ドーピング機構(Nationale Anti-Doping Agentur Deutschland)による6週間の血液検査と尿検査を受ける用意があることを明らかにしている。

 2011年2月9日まで出場停止処分を受けているペヒシュタインは、すでにスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)に提訴している。(c)AFP