【2月4日 AFP】(一部訂正)アルペンスキー世界選手権2009(2009 FIS Alpine World Ski Championships)女子スーパー大回転を制した米国のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)が3日、現在の厳しい経済情勢の中、風変わりな賞品をあてにしていたことを明かした。

 同じバルディゼール(VAL D'ISERE)で2005年に行われたW杯の滑降で優勝し、一頭の牛を贈られたボンは、その牛を飼うために1500ユーロの小切手と交換することを拒否した。

 ボンはオリンペ(Olympe)と名付けたフランス生まれの若い雌牛を、冬場に練習の拠点としているオーストリアのキルヒベルク(Kirchberg)に近い農家に預けた。

 24歳のボンは「多くの事務手続きがあり、陸路で10時間かかったので彼女は幸せではなかった。でも2頭の赤ちゃんがいて、今は言うまでもいなく幸せ」と語っている。

 小切手にすることを拒否し、牛を飼っている理由に関してボンは「現在の経済では牛を飼う方がベターな考え。良い投資になる」と説明している。(c)AFP