【ソウル/韓国 28日 AFP】トリノ五輪、フリースタイルスキー・男子モーグルで銅メダルを獲得した米国のトビー・ドーソン(Toby Dawson)が、生き別れとなっていた実の父親と26年ぶりの再会を果たした。

 ドーソンと再会を果たした父親のキム・ジェス(Kim Jae-Su)さんは涙を流しながら、「ごめんよ、ごめんよ。」と通訳を通してドーソンに謝罪の言葉を述べた。するとドーソンは、「謝る必要はないよ。僕らは今、再会を果たしたんだから。」と謝るキム・ジェスさんと抱き合いながら暖かい言葉を掛けた。

 ドーソンは、キム・ジェスさんと26年前に外出をした際にはぐれて孤児となり、3歳の時に米国コロラド(Colorado)州でスキーのインストラクターを営む家族の養子となっていた。そしてトリノ五輪、フリースタイルスキー・男子モーグルで銅メダルを獲得した後に実の父親を探していると公開し、呼びかけを始めた。しかし、(彼の父親だと主張する)何百のメールが届き、捜索は難航していたが一週間前に行なったDNA鑑定の結果、ドーソンとキムさんが親子であると判明し、今回の再会が実現した。

 写真は、キムさんと共にポーズをとるドーソン(右)。(c)AFP/JUNG YEON-JE