【3月28日 AFP】日本スケート連盟(Japan Skating Federation)の吉岡伸彦(Nobuhiko Yoshioka)氏は、フィギュアスケーターの高橋大輔(Daisuke Takahashi)が、世界王者のパトリック・チャン(Patrick Chan)からタイトルを取り戻すために必要な資質を持っているとの見解を示した。

 2010年バンクーバー冬季五輪で銅メダルを獲得し、同年の世界選手権で日本人男子選手として初めて優勝を飾った高橋は、フランスのニース(Nice)で開催される世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)でタイトル奪還を目指すことになる。

 日本スケート連盟でフィギュアスケート強化部長を務める吉岡氏は、11-12シーズンのグランプリ(GP)ファイナルと四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2012)で高橋はチャンに次いで2位に終わっているものの、4回転ジャンプに改善が見られるため、勝つチャンスは十分にあると考えている。

 吉岡氏はAFPに対し「高橋君が4回転をキチンと決めた上でのことになりますが、不可能ではないと思います。パトリックとはコンポーネントでそんなに差をつけられたわけではない。以前までは、パトリックが強くて手がつけられない感じがあったことを否定できなかった。でも高橋君が4回転を含め完璧にできれば、まったくかなわないことではない。高橋君にもチャンスがあると思ってますし、彼も狙ってます」と話している。