チャンが男子SP首位、高橋は5位 鈴木は女子SP2位に GPファイナル
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【12月10日 AFP】(記事更新、写真追加)11-12フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが9日、カナダのケベックシティー(Quebec City)にあるパビリオン・ド・ラ・ジュネス(Pavillon de la Jeunesse)で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で高橋大輔(Daisuke Takahashi)は76.49点で5位と出遅れた。
世界王者のカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)は、最初の4回転・3回転のコンビネーションジャンプ着氷後に壁に激突しながらも、86.63点で首位に立った。演技終了後にチャンは、1991年にミュンヘンで開催された世界選手権で伊藤みどり(Midori Ito)さんが最初のジャンプで転んだことに触れ、「彼女のような気持ちだった」と話した。
米国のジェレミー・アボット(Jeremy Abbott)が82.66点で2位につけ、スペイン人選手では初のGPファイナル出場を果たしたハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)が81.26点で3位に入った。
また、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は79.33点で4位、チェコのミハル・ブレジナ(Michal Brezina)は75.26点で6位となった。
浅田真央(Mao Asada)の欠場により5人で行われた女子SPでは、イタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)が66.43点を記録し、2位の鈴木明子(Akiko Suzuki)に5点差をつけて首位に立った。
昔からプレッシャーに弱いとされていたコストナーは、最初の3回転・3回転のトーループのコンビネーションジャンプを成功させると、その後も完璧な演技を披露した。
6分間の練習終了時に神経質になっていたことを明かしたコストナーは、「練習と同じようにすべてを忘れようと努力したの。やっとミスのないSPを滑りきれてうれしい」と話した。
昨シーズンは安藤美姫(Miki Ando)ら有力選手に勝てず苦しんだ鈴木は、61.30点を記録して2位発進となった。
3位に60.46点でロシアのアリーナ・レオノワ(Alena Leonova)が入り、4位には60.30点を記録した前回王者のアリッサ・シズニー(Alissa Czisny)が続いた。2位以降は点差が開いていないため、フリースケーティング(FS)は見応えのある戦いになるかもしれない。
一方、ペアSPでは、ロシアのタチアナ・ボロソジャー(Tatiana Volosozhar)/マキシム・トランコフ(Maxim Trankov)組が71.57点で首位に立ち、3度の世界選手権優勝を誇るドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組が69.82点で2位に、中国の張丹(Zhang Dan、ツァン・ダン)/張昊(Zhang Hao、ツァン・ハオ)組が63.43点で3位につけた。
アイスダンス・ショートダンス(SD)は、全米王者のメリル・デイビス(Meryl Davis)/チャーリー・ホワイト(Charlie White)組が76.01点で首位発進を果たした。2位には71.01点でカナダのテッサ・ヴァーチュー(Tessa Virtue)/スコット・モイア(Scott Moir)組、3位には68.68点でフランスのナタリー・プシャラ(Nathalie Pechalat)/ファビアン・ブルザ(Fabian Bourzat)組が入った。(c)AFP/Laurie Nealin