【11月27日 AFP】(記事更新)フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、ロシア杯(Cup of Russia 2011)はモスクワ(Moscow)のメガスポルト(Megasport)で行われ、女子シングルはフリースケーティング(FS)で118.96点を記録した日本の浅田真央(Mao Asada)が合計183.25点で優勝を飾った。

 ショートプログラム(SP)で64.29点を記録し首位に立っていた浅田は、フランツ・リスト(Franz Liszt)の『愛の夢(Liebestraum)』で臨んだFSでいくつかミスを犯したものの、GPファイナルの出場権を獲得した。浅田は、「ライバル全員がミスを避けるのに失敗した中で、リスクを回避してFSの演技の質に集中した」と語った。

 合計180.45点を記録して2位入ったロシアのアリーナ・レオノワ(Alena Leonova)も、浅田とともにGPファイナル出場を決めた。3位に合計169.75点を記録した同じくロシアのアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)が入った。

 また、日本の今井遥(Haruka Imai)は、合計154.76点で6位だった。

 一方、男子シングルでは、FSで158.88点を記録した日本の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が合計241.66点でGP初優勝を飾った。

 前日のSPで首位に立っていた米国のジェレミー・アボット(Jeremy Abbott)と0.76点差で2位についていた羽生は、アボットがFSで5位と大幅に順位を落としたチャンスを生かし、映画『ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)』のサウンドトラックに合わせた演技を披露した。2011年3月に起きた東北地方太平洋沖地震で、自身の家とスケートリンクを失った宮城県仙台市出身の羽生は、0.03点差の接戦を制し、自身初のシニア大会での栄冠を手にした。

 2位には、FSで自身最高得点の163.13点を記録したスペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)が合計241.63点で入り、3位には合計229.03点でアボットが入った。フェルナンデス、アボットともにGPファイナル出場権を獲得している。

 ペアでは、ドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組が合計208.69点で優勝した。2位にはクロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)の『月の光(Claire de Lune)』に合わせてFSに臨み、合計197.84点を記録したロシアの川口悠子(Yuko Kawaguchi)/アレクサンドル・スミルノフ(Alexander Smirnov)組、3位には合計168.02点を記録したイタリアのステファニア・ベルトン(Stefania Berton)/オンドレイ・ホッタレク(Ondrej Hotarek)組が入った。

 アイスダンス・フリーダンス(FD)では合計179.06点を記録した米国メリル・デイビス(Meryl Davis)/チャーリー・ホワイト(Charlie White)組が優勝、合計161.18点でカナダのケイトリン・ウィーバー(Kaitlyn Weaver)/アンドリュー・ポジェ(Andrew Poje)組が2位に、合計156.82点でロシアのエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組が3位に入った。(c)AFP/Alexander Fedorets