【3月27日 AFP】(記事更新、写真追加)10世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2010)女子シングル・ショートプログラム(SP)。長洲未来(Mirai Nagasu、米国)が70.40点で首位に立った。

 2位には68.08点でバンクーバー冬季五輪銀メダリストの浅田真央(Mao Asada、日本)が、3位には64.30点でラウラ・レピスト(Laura Lepisto、フィンランド)がつけた。

 バンクーバー冬季五輪で金メダルを獲得した金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)は、同五輪で記録した世界最高得点(78.50)をはるかに下回る60.30点で7位と出遅れた。

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates Of The Caribbean)』の音楽に乗せて演技に入った長洲は、SPで初めて3回転-3回転を成功させ、自己ベストを約5点伸ばした。大会2連覇を目指す金妍児と首位の長洲との得点差は10.10点。

 08-09シリーズのGPファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2008-09)で敗れて以来無敗を誇り、優勝候補の大本命として今大会に臨んだ金妍児は、3回転ジャンプやスパイラルなどで失敗し、大きな犠牲を払うミスを犯した。演技後に金妍児は足に問題があったことを明かしている。

 アラム・ハチャトゥリアン(Aram Khatchaturian)の「仮面舞踏会(Waltz Masquerade)」に乗せて演技した浅田も、自己ベストには及ばなかった。

 08年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2008)で優勝した浅田は、トリプルアクセル(3回点半ジャンプ)が2回転と判定され、バンクーバー冬季五輪で記録した73.78点を上回ることが出来なかった。

 07年大会覇者の安藤美姫(Miki Ando、日本)は出だしのジャンプで転倒し55.78点で11位、鈴木明子(Akiko Suzuki、日本)は48.36点で20位だった。(c)AFP