【2月22日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪、フィギュアスケート女子シングル・ショートプログラム(SP)の滑走順抽選が21日に行われ、浅田真央(Mao Asada)は金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)の1つ前の22番滑走となった。

 ライバル金妍児の直前に滑る浅田は「早めに終わりたいと思っていたので、いい滑走順」とコメントしている。

 08世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2008)で優勝している浅田は、最終組の1つ前の第5組2番目となり、金妍児の後は鈴木明子(Akiko Suzuki)が滑る。

 19歳で同い年の金妍児とともに五輪デビューを飾る浅田は「6分間練習の後すぐに氷上に立てるのでラッキー」と語っている。

 浅田は「金妍児が完璧に滑れば大歓声を聞くことになっていたと思う。ほかの選手のことは気にしないようにしても歓声は聞こえてくるし、得点は目に入る」と語り、世界最高得点(210.03)を持つ金妍児の後で滑ることになっていたら不安になっていたと明かしている。

 過去2シーズンで優勝を逃した2大会(08世界選手権、08-09GPシリーズ・ファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2008-09)ではいずれも浅田に敗れている金妍児は、抽選結果について「最後に滑りたくはなかったので満足している」とコメントしている。

 フィギュアスケートで韓国勢初の金メダル獲得を目指す金妍児は「昨日(20日)は少し違和感があったが、今日は大丈夫だった。トロント(Toronto)にいるときと同じように練習するよう努めた。全体的に良い練習ができた」と語り、最終滑走の安藤美姫(Miki Ando)については「彼女がそれ(最終滑)を気に入っているかどうかは分からない」と語っている。

 全30選手中最終滑走が決まり頭を抱えた安藤は「最後に滑るのは好きだけど五輪では嫌。緊張すると思うが何も変えない。緊張感をいいものに変えたい」と語っている。

 また、21日早朝に心臓発作のため母のテレーズ(Therese)さんが亡くなり、抽選会には姿を見せなかったカナダのジョアニー・ロシェット(Joannie Rochette)は、最終組1番目の26番滑走となった。

 女子シングルは23日にSPが、25日にフリースケーティング(FS)が行われる。(c)AFP/Shigemi Sato