【2月12日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪、男子フィギュアスケートで五輪連覇を目指すロシアのエフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko)が11日、自身の発言がきっかけとなり浮き彫りになった欧州勢と米国勢の対立関係について口を閉ざした。

 プルシェンコの採点システムに対する発言を受け、米国人ジャッジが関係者に送った電子メールが問題になっているこの件では、プルシェンコやブライアン・ジュベール(Brian Joubert、フランス)が得意とし、多くの米国人スケーターが跳ぶことができない4回転ジャンプのメリットについて議論を呼んでいる。

 競技会場のパシフィック・コロシアム(Pacific Coliseum)で初めて練習したプルシェンコは、自身のコメントが話題の中心になっていることについて「今は話すつもりはない。ショートプログラムの後で話すつもりだ。質問はしないでいただきたい」と語っている。

 金メダルを獲得したトリノ五輪後に引退したものの、五輪連覇を夢見て2009年に現役復帰したプルシェンコは、1月にエストニアのタリン(Tallinn)で行われた欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2010)で6度目の優勝を飾っている。

 また、トリノ五輪銀メダリストで世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)で2度優勝しているステファン・ランビエール(Stephane Lambiel、スイス)も初めて会場で練習を行い、「時差ぼけだよ。ここに来て1日目だからね」とコメントしている。

 男子フィギュアスケートは16日にSP、18日にフリースケーティング(FS)が行われる。(c)AFP