【6月28日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は27日、女子シングルス2回戦が行われ、クルム伊達公子(Kimiko Date Krumm)は6-4、7-5でルーマニアのアレクサンドラ・カダントゥ(Alexandra Cadantu)に勝利し、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と対戦する3回戦に駒を進めた。

 今季の大会出場選手で最年長となる42歳のクルム伊達だが、その実力に年齢は関係なく、カダントゥに快勝し、1回戦に続くストレート勝ちを収めた。

 クルム伊達がウィンブルドンの3回戦に進出したのは、ベスト4まで勝ち残った17年前の1998年大会以来となる。

 また、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)に続いて2回戦を突破したクルム伊達は、3回戦で世界ランキング1位のセレーナと対戦することになった。

 そのセレーナは、フランスのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia)と対戦した2回戦で大番狂わせを許すことなく勝利しており、クルム伊達とウィンブルドン通算5度の優勝を誇るセレーナは、次戦がキャリア初対決となる。

 カタンドゥは、世界ランク84位のクルム伊達とランキング上で3差しかなく、1回戦では第28シードのタミラ・パシュツェク(Tamira Paszek、オーストリア)を破っていた。

 しかし、これが四大大会(グランドスラム)初の2回戦だった23歳のカタンドゥに対し、クルム伊達はグランドスラムでの通算104試合の経験を持っており、ウィンブルドンに限っては今回12度目の出場だった。

 1996年のウィンブルドンで夢の4強入りを果たしたクルム伊達は、その直後に突然の引退を発表したが、2008年に12年ぶりの現役復帰を表明した。その後はランキング上位10位以内の選手を破った最年長選手や、38歳で史上2番目の高齢優勝を飾るなどの快挙を達成している。(c)AFP