【5月13日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)は12日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が6-1、6-4で第2シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を退け、大会連覇を達成した。

 シングルス通算50勝目を挙げたセレーナは、2004年以降はシャラポワ相手に12戦全勝と圧倒的な強さを誇っている。

 昨年大会(Mutua Madrid Open 2012)では試験的に青いクレーコートが導入されており、今年は伝統的な赤いクレーコートが復活していた。同色のクレーコートでタイトルを獲得するのは2002年以来となり、セレーナは全仏オープンテニス2013(French Open 2013)に向けて完ぺきな準備が整ったと自信を深めた。

 試合後の記者会見に臨んだセレーナは、「気分はいいわ。最高峰のタイトルというわけではないけど、正しい方向に向かって幸先のいいスタートが切れた。ここはローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros、全仏オープンの会場)に似ていて、それはプラス材料だから最高の調整になった」と語った。

 優勝したセレーナは、世界ランキング首位の座も守っている。

 四大大会(グランドスラム)で通算15勝を誇るセレーナを前に、シャラポワはまたしても勝利を掴むことができなかった。立ち上がりに苦しんだシャラポワは第1セット早々セレーナに4-0とリードを許し、何とか第5ゲームをセーブしてきっかけを掴みたかったが、その後もいい所を見せることなく最後はセレーナに強烈なバックハンドを決められ第1セットを先取された。

 第2セットは一転、シャラポワが第1ゲームのブレークに成功した後、堅実なプレーで自身のサービスゲームも2回続けてセーブし、ゲームカウント3-1と先手を奪った。

 しかし、グラウンドストロークのパワーと深さで上回るセレーナがシャラポワを追い詰めると、すぐさまブレークバックに成功してゲームカウントは3-3と振り出しに戻った。

 するとシャラポワのサーブが再び乱れ始め、落とせば終わりという自身のサービスゲームでセレーナにマッチポイントを与えてしまい、最後はシャラポワのセカンドサーブがラインを越えて勝負が決した。セレーナは、わずか1時間15分で決勝戦を制した。(c)AFP/Kieran CANNING