【2月21日 AFP】ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2013)に出場予定だった大会第2シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が20日、3月19日に開幕する母国でのソニー・オープン2013(Sony Open Tennis 2013)に向けた調整を理由に、大会から棄権することを表明した。

 大会開幕後の予想外の事態となったが、19日には第1シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)の欠場が発表されており、セレーナは少なくともソニー・オープン最終日の3月31日までは世界ランク1位の座を守ることができる。

 17日に行われたカタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2013)の決勝でセレーナを下し、優勝を飾ったアザレンカだが、かかとの負傷により今大会を欠場していた。

 一方、セレーナは前週の大会では背中、足首のけがに加えてひどい風邪をおして戦ったが、19日の時点では「すでにかなり回復した」とコメントしていた。

 セレーナは「先週と比べてまったく別のアスリート、まったく違う人間になった気がする」とも語っているが、今回は万全ではない体調面を考慮し、リスク回避を優先したと思われる。

 四大大会(グランドスラム)通算15勝を誇るセレーナは、2010年に負った足のけがをきっかけに肺塞栓症を患い、長期離脱を余儀なくされ、選手生命のみならず命まで脅かされた。

 その後、2年半ぶりに世界ランク1位に帰り咲いたセレーナは、すでに新しい目標があることを明かしている。

「(世界ランク1位奪還を)達成した今、次の目標に集中しなければいけない。その目標とはつまりグランドスラム。メジャーで最高の成績を残し続けていきたいと心から願っている」と語るセレーナは、すでに5月26日に開幕する全仏オープンテニス2013(French Open 2013)を見据えているという。(c)AFP/Richard Eaton