【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)は23日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-3、5-7、4-6で第29シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)に敗れ、準決勝進出を逃した。

 10代のスティーブンズが優勝候補を下し4強入りを果たした一方で、大会序盤に足首の負傷に見舞われ、背中のけいれんの治療を必要としたセレーナは、試合中にラケットをコートにたたき付けた。

 セレーナの後継者として米国の女子テニスを担う選手と見なされている19歳のスティーブンズは、準決勝で前回大会全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)覇者で世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)と対戦する。

 第1セットを先取されたスティーブンズは、定評のあるショットで第2セットの第4ゲームでセレーナからブレークを奪った。フォアハンドが的中し始めると、スティーブンズはファーストサーブでセレーナに並ぶ時速172キロを記録した。

 第2セットのセットカウントを4-5としたところで、セレーナはトレーナーを呼び、背中のけいれんを訴えた。次のゲームではサーブはままならなかったが、力強いバックストロークは健在で、スティーブンズが平静を失ったところにつけこみ、ラブゲームでキープした。しかし、その後ブレークポイントを免れたスティーブンズがゲームカウントを6-5すると、そのままセットを制し、勝負は次セットに持ち込まれた。

 双方がキープを続けたが、第3セットでまずブレークしたのはセレーナだった。ゲームスコア4-3でリードしたセレーナの動きは著しい改善を見せたが、その後スティーブンズが極度の緊張の中ブレークを成功させた。

 この試合最後のブレークは、スティーブンズにキャリア最高の勝利をもたらした。(c)AFP/Will Swanton