【1月10日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open)の主催者は10日、2014年以降も女子テニス協会(Women's Tennis AssociationWTA)のツアーに残ることを諦めることはないとの考えを示した。

 同ツアーの上位大会「プレミア5」のトーナメントの一つであるパンパシフィック・オープンは、2013年大会(Toray Pan Pacific Open 2013)で30回目を迎えるが、2014年からは李娜(Na Li、ナ・リー、中国)の出身地・武漢(Wuhan)で行われるトーナメントにその座を奪われることになった。

 パンパシフィック・オープンの事務局はAFPに対し、「2014年の大会日程はまだ草稿の段階です。関係各所に働きかけています」とコメントし、賞金を含めた大会の抜本的な見直しを行うなどして、大会の存続を目指すと付け加えた。

 これにより暫定ながら2014年に日本国内で行われる同ツアーの大会は、下位大会「インターナショナル」のトーナメント、HPオープン(HP Open、ジャパン女子オープンテニス)のみとなっている。

 2013年のパンパシフィック・オープンは9月22日から28日かけて行われる予定で、賞金総額は239万6000ドル(約2億1000万円)となっている。

 同事務局はまた、「(2013年以降も)大会の賞金レベルを同程度にすることを目指しています。パンパシフィックはそれに値します」としたものの、賞金の減額は一つの「可能性」であるとしている。

 同大会は1984年にアジア初で最大となるWTAツアーの大会として始まり、これまでにマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏が5回、シュテフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が3回、マルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏とマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)がそれぞれ2回ずつと、ビッグネームが優勝を飾っている。(c)AFP